夏が終わり秋が近づくと、池上界隈の人々は、「もうすぐお会式ねえ」とあいさつします。
10月になると「もうすぐお会式ねえ」は、さらに、頻繁に。
そして、様々な場所から「ドンツク、ドンツク、ドンツク・・」と太鼓の音が聞こえてきます。
鎌倉時代、健康状態のすぐれなかった日蓮上人が、身延山から常陸の国へ湯治に行く途中、親交のあった池上宗仲のの屋敷に立ち寄りますが、病が悪化して、池上の地でなくなりました。 その法要の儀式がお会式で、毎年10月11日~13日まで営まれます。
江戸時代に繁栄した池上本門寺では、江戸の民衆たちがお会式に参加するようになり、賑やかで美しいものになっていきました。
特に、12日の夜行われる万灯練り行列は美しいのです。
一晩中、ドンツクドンツクという太鼓の音や万灯の光が闇に浮かびます。
いつしか、その三日間、池上本門寺区域は露店で埋め尽くされるようになりました。
子どもたちは、友達と待合せて夜の外出が許される楽しい日となっていきました。 今回は、子どもたちがお会式に寄せる思いをアップしてみました。